珈琲抽出残渣と枝豆

目次

これはrioyokotalab Advent Calendar 2020 12日目の記事です.

なんの話か

珈琲の抽出残渣土壌で枝豆が育つか試してみました.
さらに採れた枝豆を乾燥させ,焙煎し,珈琲のように抽出して飲んだ場合に,どのような味になるのかを体験してみました.


溜まる抽出残渣

私は珈琲が好きです.
毎朝起きるとすぐに台所へ向かい,ネルドリップで珈琲を入れます.
豆は新宿にある但馬屋珈琲店さんの深煎りのものが特に好きです.
月に2~3回ほどの頻度でお邪魔して,珈琲を飲みながらゆっくり論文を読み,毎朝のための豆を買って帰ります.


珈琲の抽出後の粉を「抽出残渣」と呼びます.
ペーパーフィルターで抽出する場合はフィルターごとゴミ箱に捨てればいいのですが,ネル(布フィルター)の場合は少し厄介です.
抽出残渣ごとネルを水洗いし,下水道に流そうと思えば流せますが,管が詰まりそうで少し心配です.
ネルをゴミ箱の上でひっくり返して抽出残渣だけを捨てるという手もありますが,他のゴミの匂いがネルにつきそうでこれも心配です.
そこで一旦別の容器に抽出残渣を出し,これをゴミ箱に捨てればいいと当然考えます.
しかし私はズボラなので,毎日別容器に移した抽出残渣をゴミ箱へ捨てることをサボり,その容器にどんどん珈琲残渣が溜まっていきました....


抽出残渣の再利用

この様に抽出残渣が日に日に溜まるのですが,どうせなら再利用できないものかと当然考えます.
珈琲豆の再利用としては,消臭剤や染料として使う話をよく聞きます.
消臭剤はあまりにも手間がかからず実現でき面白みがないですし,染料は染めたいものがありません.


今回再利用先としたのは植物の育成です.
抽出残渣は土に混ぜると通気性が良くなり,土壌改良としてこれを行おうという話を聞いたことがあります.
一方で,抽出残渣には生育阻害をおよぼすカフェインやポリフェノールと言った物質が含まれており,これによって植物の育成の妨げになるという話もあるようです[1]
この報告では,緑肥(後に植える植物の肥料として育てる植物)を抽出残渣を混ぜた土壌で育てると,混ぜた直後は生育阻害があるものの,時間が経つに連れその効果は薄れ,分解によって肥料となる窒素が増え緑肥が育つことが確認されたそうです.


抽出残渣を土壌に混ぜることで,土壌にどのような影響を及ぼすかはこの様に研究が行われています.
では,味への影響はあるのか気になったのが,今回の実験の目的です.
なお,対象実験はしていませんし,味への影響があるか否かは私の雑な味覚で判断しています.


枝豆観察日記

今回は抽出残渣で枝豆を育て,豆を乾かして焙煎して抽出してみます.


2020.06.14

苗を100%抽出残渣に植えました.
支柱は割り箸を2本をつなげたものです.


2020.06.23

成長して支柱の割り箸を1本延伸しました.
小学生の頃の夏休みの宿題の観察日記みたいでワクワクしますね.
当時はワクワクした覚えも真面目に取り組んだ記憶もないですが.


2020.07.01

枝豆のさやができているのを見つけました.
かわいいいです.


2020.07.21

いくつか中くらいのさやができました.
以前に実家で枝豆を育てていたときと比べ,圧倒的に成長具合が悪いです.
やはり生育阻害が起きているのかもしれません.
普通の土で対象実験を行うべきでした.


収穫・味見

収穫

2020.08.05に収穫しました.
DIMMと比較してもこの大きさ,小さいですね.
これを乾燥・焙煎・粉砕・抽出し,味を見てみます.


焙煎後

フライパンで簡単に焙煎します.
見た目は焦げた節分のお豆です(それはそう).


抽出

ミルで粉砕するとかなり少量なことがわかります.
一滴ずつ抽出していきます


味見

ただのきなこ水です.
珈琲の味は全く感じられませんでした.
データ不足(枝豆不足)は否めないため,次はもっと大量に枝豆を育てて十分量の抽出を行いたいものです.


おわりに

本当は8月中くらいにこの記事を書く予定でしたが,結論に面白みがなかったため書いてきませんでした.
結果には面白みはありませんでしたが,毎日植物の成長を眺めるのは楽しいものです.

参考文献

カテゴリー:その他
記事作成日:2020-12-12